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ストレスが腰痛の原因になることも!

ストレスを感じている女性

 

近年、腰痛を引き起こす原因としてストレスが注目されています。ストレスは身体や心に様々な病気を引き起こすことが明らかにされてきていますが、ストレスと腰痛の関係についても調査研究がおこなわれ、ストレスから腰痛が発症することが分かってきました。

 

腰痛を訴える人の85%は、検査をしても骨(腰椎)や椎間板などに異常が見られない原因不明の腰痛、いわゆる『非特異的腰痛』であると言われています。この原因不明とされてきた非特異的腰痛の中には、ストレス=心理的要因による腰痛がかなりの程度、含まれていると考えられるのです。

 

また、慢性的な腰痛を訴える人の約80%に抑うつ状態が見られたという研究結果もあります。人間関係のストレス、職場で仕事が評価されない、夫婦仲が悪い、姑との関係が悪いなどストレスが腰痛とかかわっていることは否定できないものとなっています。

原因

ストレスを感じている脳の血流量

 

上の図は、健康な人と慢性腰痛患者の人の脳血流量を比較したものです。赤や黄色の部分が血流が活発な部分ですが、両者では明らかな違いがあることが一目瞭然ですね。慢性腰痛の人には、健康な人に比べて脳の血流量が著しく悪い人が、7割もいることが分かりました。

 

側坐核

 

脳の前方部分には、感情をコントロールし、体が痛みを感じるとオピオイドという鎮痛物質を働かせて、必要以上の痛みを感じないようにさせる働きを持つ『側坐核』とよばれる神経細胞の集団があります。

 

健康な人の場合、腰痛を感じ、その痛みを神経が脳に伝えた時に、この側坐核が反応してオピオイドを働かせ、痛み信号を治めて必要以上の痛みを感じなくさせます。

 

ところが、慢性的なストレスを抱えていると側坐核の働きが低下し、いつまでも痛み信号が治まらなくなり、ずっと痛みが続く状態になるのです。

特徴

ストレスが原因となって起こる腰痛の特徴としては、午前中に痛みが強く、夕方ごろになると痛みが無くなるといった時間帯による痛みの変化が見られます。

 

また痛みの出る場所が一定ではなかったり、日によって痛みの程度が違ったりします。また、腰痛と同時に不眠や胃の痛み、頭痛、肌荒れなどのストレスによる症状が伴うことも多いようです。

治し方

ストレスが原因と考えられる心因性腰痛の場合も、まずは痛みをとるために非ステロイド性消炎鎮痛薬などの薬物療法がおこなわれます。同時に抗うつ薬を併用することが効果的な場合もあります。

 

うつ状態が疑われるような場合は、心療内科で心理療法やカウンセリングを行うことが有効になります。

うつ状態が疑われる症状

一日の中で朝が一番気分が悪い

よく眠れない、眠っても悪夢を見る

いつも気持ちが沈み込んでいる

人と会うのが億劫に感じる

食欲がない、食べても美味しくない

仕事が手につかない

疲れがひどい

 

上記のような自覚症状がある場合は、心療内科を受診しましょう。

 

ケガや骨折などの目に見える病気とは違い、ストレスは目に見えないものであるだけに、ストレスを抱えているにもかかわらず、その意識がない人も多いものです。

 

慢性的なストレスが原因と考えられるある腰痛患者の方で、痛み止めも効かず寝たきりになり、自殺すら考えた女性がいました。

 

『少しでも気が紛れれば…』と考えた彼女の夫が子犬をプレゼントしたところ、最初は『犬の世話などできるだろうか』と不安に感じていたものの、犬を飼い始めてから腰痛が軽くなり、ついには犬と一緒に走れるほど回復したそうです。

 

動物セラピーなどという言葉も最近はよく聞かれるようになり、老人ホームなどでも、入所している老人の方が、犬と接触する機会を設けているところもあるようです。

 

彼女の場合も子犬が心の癒しとなり、さらに、子犬の世話をするために体を動かさざるをえなくなったことで、動けるという自信がつき、すべてが良い方向に相乗効果を生んで、自分でも意識したことのなかった根深いストレスが解消したことが、腰痛を治すことになったのです。

 

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