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子どもの腰痛が増えている!

子どもたち

 

子どもを取り巻く社会環境の変化・複雑化などにより、腰痛を訴える子どもが増えています。肥満などの生活習慣によるものやスポーツのやり過ぎによるもののほか、大人と同様にストレスが原因の『非特異的腰痛』が多くみられます。

子どもの非特異的腰痛

レントゲン検査などをしても肉体的に異常が見られない、いわゆる原因不明の腰痛を『非特異的腰痛』と呼びますが、子どもの腰痛もほとんどがこの非特異的腰痛であると言われています。

 

非特異的腰痛には様々な要因が関係してきますが、子どもの場合は友人関係が上手くいかなかったり、成績が上がらないことへの悩み、試験前の緊張、塾通いで遊びたいのに遊べないなどといったストレスが、腰痛という症状となって現れていると考えられています。

 

痛みがひどく、学校に行けなかったり外出できなかったりする場合は、『仮面うつ』という、うつ病の症状が身体の症状として強く出ている状態であることもあります。また腰痛の他に、腹痛や頭痛、倦怠感、食欲の減少、不眠などの症状が伴うこともあります。

 

治療は必要に応じて非ステロイド性消炎鎮痛薬などを服用しますが、学校生活、塾などの習い事、友人関係、家庭での生活環境などに問題がないか、子どもとよく話をして悩みを受け止めてあげ、問題点を改善していくことが重要です。

 

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スポーツや生活習慣による腰痛

クラブ活動などで熱心にスポーツをしている子どもは、腰に大きな負担がかかっていることが少なくありません。特にスポーツをしている子どもによく見られる病気として『腰椎分離すべり症』があります。

 

背骨は椎骨という骨が積み重なってできていますが、椎骨と椎骨をつなぐ椎間関節と呼ばれる部分が分離(骨折)し、椎骨が前にずれてしまうのが腰椎分離すべり症です。

 

これは、成長途中にある子どもの骨に激しいスポーツのやり過ぎや、間違ったフォームでの運動の繰り返し、十分な準備運動・ストレッチなしでの運動の繰り返しなどによって、背骨に大きな負担がかかることによっておこる、疲労骨折によるものだと考えられています。

 

腰椎分離すべり症によって起こる腰の痛みは、上半身を後ろに反らせたときに痛みが強まるのが特徴です。骨折部分はコルセットを着用することで自然に治癒することが多く、腰の痛みに対しては非ステロイド性消炎鎮痛薬などの薬物療法が行われます。

 

腰椎分離すべり症とは逆に、腰を丸めて前かがみになった時に腰が痛むときは、腰椎椎間板ヘルニアが疑われます。原因は腰椎分離すべり症と同じくスポーツのやりすぎなどのほか、大人の腰椎椎間板ヘルニアと同様にヘルニアが起こりやすい体質が関係します。

 

子どもの腰椎椎間板ヘルニアは治りにくく、症状が見られた場合は早めに整形外科を受診することが大切です。

 

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