【駆け込みドクター2月21日】腰痛・ぎっくり腰の原因と予防ストレッチ

TBS放送 駆け込みドクター! 2月21日の放送で、嶋大輔さんの肥満による腰痛、布施博さんのお酒の飲み過ぎによる頸部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニア、そして、ゲスト4人が体験しているというぎっくり腰について、それぞれの原因と改善方法・予防ストレッチが紹介されていましたね。

ここではその内容についてご紹介したいと思います。

嶋大輔~肥満による腰痛

肥満

最初に紹介のあったのは『腰痛で靴下も履けない!』という嶋大輔さん。

2013年に政治家になるために芸能界を引退した嶋さん。現在、また芸能界への復帰に向けてダイエットをしているとのことですが、現在の体重は106kgだとのこと。

そんな嶋さんを診断したのは整形外科の中村格子ドクターです。

柔軟性と筋肉量をチェックした中村ドクターの診断は、太り過ぎと筋力の低下が腰痛の原因となっているということでした。

嶋大輔さんの肥満による腰痛の改善ストレッチ

まず、歩く時のポイントとして、へそから脚が伸びているイメージで歩くことで、腸腰筋を使い、代謝が上がるようになるとのこと。

※腸腰筋というのは腰と脚をつなぐ筋肉のこと。腸腰筋を使うことで代謝が上がり、痩せやすくなるんです。

さらに、痩せやすい体を作る腸腰筋のストレッチが紹介されていました。

①脚を前後に大きく開き、つま先の向きをそろえる。
②まっすぐ腰を降ろし、股関節の前面を伸ばす。

ポイント:後ろ側の脚の、腰と太ももの間を伸ばすこと!

このストレッチのほか、嶋さんの場合は全身の筋力をつけることが必要だと言われていました。ウォーキングなどが効果的ですが、体重が重すぎるので、膝や腰への負担が減らせるプールでのウォーキングがおすすめだとのことでした。

布施博~酒好きの腰痛

お酒

次に紹介されたのは大の酒好きで有名な布施博さん。布施さんは、

○長く座っている(15分位)と腰が痛くなる。
○歩きづらい。

という症状を訴えていました。

布施さんについても中村ドクターがまず診断をしていきます。そして、

○片足立ちが5秒と持たない。
○左腕だけ筋肉が減少している。
○右足に力が入らない。

という体の状態を指摘。

次に、これらの症状・状態が神経由来によるものなのか、単なる筋力不足なのかをさらに調べるため、血液検査、MRI検査等の精密検査を実施しました。

その結果、布施さんに下された診断は、

○頸部脊柱管狭窄症
○腰椎椎間板ヘルニア

の2つの病名でした。

左右の筋力の違いはこれらの病気に由来し、片足立ちができないのは、これらの病気に加えて運動失調があるということでした。

※運動失調というのは、中枢神経の動きが悪くなり、運動が円滑にできなくなる状態のことを言います。

布施さんの場合は、運動失調と末梢神経障害(頸部脊柱管狭窄症および腰椎椎間板ヘルニア)がWで起きているわけです。

そしてその原因としてお酒の飲み過ぎによるビタミンB1不足が指摘されていましたね。ビタミンB1欠乏症というのは、よく知られた病名で言うと脚気(かっけ)ということらしいです。

※脚気が進行すると手足が動かなくなり、心不全などを引き起こして死に至ることもあるんです。

飲酒とビタミンB1不足の関係

飲酒とビタミンB1不足の関係は、

①アルコールの分解にビタミンB1が使われる。
②飲酒でビタミンB1の吸収が悪くなる。

ということで、これを解決するためには、

①お酒の量を減らす。
②ビタミンB1を多く含んだ食べ物を摂取する。

ことが必要ということでした。

※ビタミンB1が豊富に含まれる食材
・豚肉
・穀物
・豆類
・海藻類

城之内早苗他4名が経験~ぎっくり腰

ぎっくり腰

最後に紹介されたのは城之内早苗さんをはじめ、ゲストの方4名が経験したというぎっくり腰についてです。

日常の何気ない動作に伴って急に腰に激痛が走り、動くこともできなくなるぎっくり腰ですが、その原因やぎっくり腰を招く危険因子の説明、そして、ぎっくり腰を予防するためのストレッチについての紹介がありました。

紹介をしてくれたのは、横浜DeNAベイスターズ前監督の中畑清さん、読売ジャイアンツ監督の高橋由伸さん、ハンドボールの宮崎大輔選手など、数々のトップアスリートの治療に携わってきた、徳島大学病院・整形外科教授の西良浩一ドクターです。

ぎっくり腰とは?

西良ドクターによるとぎっくり腰とは、突然起こる腰痛=急性腰痛症を総称してぎっくり腰と呼ぶとの説明でした。また海外では“魔女の一撃”と呼ばれていることも紹介がありましたね。

腰の関節・骨・椎間板・筋肉のどれが傷んでもぎっくり腰になるそうです。そしてぎっくり腰を招く原因として挙げられるのが、運動不足、肥満、喫煙(タバコ)です。

タバコを吸うと椎間板がすごく傷むということで、喫煙もぎっくり腰を引き起こすリスクファクターの1つであることを強調されていましたね。

運動不足、肥満、喫煙などの土壌の積み重ねの上に、最後の一撃は何らかの動きが加わってぎっくり腰が起こるわけです。

ぎっくり腰を招く日常の落とし穴

ではその最後の一撃となる動きとはどういうものかということで、西良ドクターは3つの要因や動作を挙げていました。

①急激なダイエット
生理不順になるくらいの急激なダイエットをすると、若くても骨粗しょう症になることがあるそうです。

食事制限だけのダイエットは、腰を支える筋肉の減少や女性ホルモンの乱れによる骨粗しょう症を引き起こすためNG。こうしたことを防ぐために、ダイエットは食事と運動をセットにして取り組むことが大事だとのことでした。

②寝起き
睡眠中は長時間同じ体勢でいるため、起床時は筋肉が固まっている状態。そんな状態のまま起き上がるとぎっくり腰を引き起こすことがあるんです。

起床時は何度か寝返りを打って筋肉をほぐし、腰への負担を減らすように工夫して起き上がるといいそうですよ。

③くしゃみ
くしゃみをすると前かがみになり、背中が丸くなって腹に力が入ります。この時、椎間板が強く圧迫されて傷つき、ぎっくり腰を引き起こすそうです。

だから大きなくしゃみには注意が必要!

西良ドクターおすすめのくしゃみの仕方は、テーブルや壁などを支えにして、腰を前に曲げないようにしてくしゃみをする、とのことでした。

ぎっくり腰を予防するもも裏と腰のストレッチ

腰の保護に大切なのは、もも裏のハムストリングという筋肉と、股関節をやわらかく動かすということがポイント。そのためのストレッチ運動が紹介されていました。

①背筋を伸ばしたまま、ももの付け根から体を折る。
②ももの上に手を置き、膝を曲げ伸ばしする。

ポイント:伸ばした時にももの裏の筋肉が伸びていることを意識すること!

このストレッチ運動を1日10回行ってくださいとのことでした。

また、上級編として(筋肉がほぐれてきたら)、

○ふくらはぎをつかんで膝の曲げ伸ばしをするとさらに効果的

ということでした。

なお、ゲストから、なぜ、ぎっくり腰予防にもも裏の筋肉のストレッチなのか?という質問がありました。

これは、もも裏の筋肉や股関節が硬いと、歩くたびに腰の部分から曲がってしまうため腰に負担がかかる。そうならないようにもも裏の筋肉や股関節を柔軟にすることが重要である、との説明がありました。

ぎっくり腰にお悩みの方はぜひこのストレッチを行ってみてはいかがでしょうか。

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